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335th TFS "Chiefs"
スイモア・ジョンソン空軍基地の第4戦術戦闘航空団4つ目のファントム飛行隊として復活し、1982年から1985年の僅か3年少々の間存在した飛行隊で、ユニットカラ―に赤色を使用した。この飛行隊は、元々第二次大戦中にアイスランドの防空を担って創設されたものだが、戦後も何度か閉隊、開隊を繰り返し 現在は存在しない。第4戦術戦闘航空団が、F-15Eに更新された際は、ユニットカラ―の赤は第333戦術戦闘機中隊に引き継がれている。
↑ 1989年11月に撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/74-0647。胴体左のエンジンナセル脇には飛行隊のインシグニアも入り、識別が容易になるが、濃緑色の暗い塗装が撮影者泣かせである。
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第4戦術戦闘航空団で最後のご紹介する第335戦術戦闘機中隊、インディアンの酋長をモチーフとしたインシグニアはF-105D時代から有名である。この飛行隊も歴史的には、第二次大戦中からイギリス空軍のイーグル飛行隊として活躍していた部隊で、志願兵からなるパイロットは、スピットファイアー戦闘機で当時のドイツ大帝国に対峙し、後にP-47/P-51に機種更新して ドイツ機262機を撃破、撃墜したとされる。
 朝鮮戦争時代は、第5空軍傘下の第335戦闘迎撃飛行隊として、F-86セイバーに黄色いラインを引いて、インディアン酋長の絵柄を胴体に入れて、空戦で活躍した。其のスコアは、Mig撃墜218.5と言う驚異的なものであり、アメリカ空軍最強の部隊としてその名をとどろかすことになる。1980年代、ルーク空軍基地のゲート前に当時の塗装のF-86が置いてあった。1958年アメリカ空軍最初のF-105サンダーチーフ戦闘機運用部隊として、華々しくデビュー、胴体にはインシグニアのインディアンが描かれていた。第4航空団が常に最新鋭機を装備していたのは、彼らの誇りでもあり、「部隊ナンバーは第4であるが、常に一番よ!」と言うのが彼らのモットーである。
Gunsmoke-85に参加した際の3飛行隊統合マークを再現してみた。
337th TFS "Falcons"
↑ 1987年10月に”Gunsmoke 87”に参加した際、撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/72-0161。当時エジプトⅠと言われたグレー系の塗装に変更された。良く見れば、左翼受け根のガンカメラのカバーもスコードロン・インシグニア付である。
↑ 1985年10月に撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/74-1047。パッケージポッドにも4th TFWのインシグニアが入っている。このように尾翼に青いラインを入れ”Chiefs”と書かれれば、所属部隊の判別が付き易い。
↑ 1985年10月に撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/66-0320。1987年にこの機体はトルコ空軍に売却されている。
↑ 1981年5月にノースダコタ州ヘクター・フィールドで撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/74-0645。飛行隊識別の緑のラインが尾翼に入っている。
↑ 1978年11月にコロラド州バックレイで撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/72-0143
↑ 1978年8月にコロラド州バックレイで撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/72-1477
↑ 1978年7月にマクガイア空軍基地で撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/74-0645
↑ 1977年9月に欧州で撮影されたと思われる4th TFW/335th TFSのF-4E/71-1092。この機体は、落ちにダーゲットドローンQF-4Eに改造されたが、ホロマンで離陸後にエンジン発火して墜落したとされる。
↑ 1977年9月にニュージャージー州トレントンで撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/72-0142
↑ 1974年3月に撮影された4th TFW/335th TFSのF-4E/72-0167